すきま。

 

 

 

ようこそ、宇宙喫茶 くらげやへ。

 

 

 

 

 

 

まだまだ寒い日が続きますね。

 

毎朝、ノートを書く手が冷たくて、

上手にペンが握れない感覚を味わうたび、

何だか懐かしく、不思議に嬉しいような気持ちになります。

 

快適ではないことが、

愛おしかったり嬉しかったりすることがあるのですよね。

 

 

手間がかかることは、今の世の中では

忌み嫌われます。

 

どんどん便利に、早く、簡単になるので

その逆のものを受け付けなくなっていく。

 

でも、ちょっとしたことでイライラするのは、損ですから

どうせ時間がかかるなら、と潔く諦めて

 

慌てず落ち着いて、やってみるのがいいですね。

 

 

うまくいかない、思った通りにならないと

ああもう、どうしてこんな目に遭うのだろう、と

何もかも台無しにされたような気分になってしまうことは

ままあるものです。

 

何か、生活の中で悩みやストレスがあったりすると、特に

ちょっとしたことがきっかけで

プツン、と感情が一気に溢れてきてしまう。

 

 

私もそんな時があります。

 

 

時間が経てば落ち着くのですけれど、

その時はもう、そのまま、やっていたことを放り出して

何もかも忘れて無かったことにしたいような気分

 

でも、そういうわけにいかないので

深呼吸して落ち着いたら

自分じゃない誰かになったつもりで、淡々と

もう一度、流れの中に戻っていく。

 

 

どうしても、人間自我がありますから

こうしたい、という、期待というほどでないにしても

ちょっと先の未来を、つい予想してしまいます。

 

そうならないと、腹も立ちます。

 

でも、自分を離れて

淡々とただ流れの中で手を動かすなり思考するなりしていると

 

それはとても、落ち着いた静かなことだと気がつくのです。

 

 

 

そんな感覚は滅多になくて、

なんとかかんとか誤魔化し、乗り越えているような時ばかりですが

 

運よく、その感覚を掴めた時は

 

 

ある意味、ちょっと神秘的な気持ちになって

本来は、人間こういうふうに生きるんじゃないかなぁ、

なんて思います。

 

 

 

私の個人的な感覚なのですけれど。

 

 

 

 

言葉にするのが難しい感覚をこそ、大切にしていたいものです。

 

 

 

忙しい日々でも、そうしてたまに

隙間から少しだけ覗けるような

いつもとは違う世界の流れを感じる時、

私はなんだか元気をもらうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、またのお越しを。